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第2章 ひさしぶりのオフ

卒業が迫ったある日。

彼女は久しぶりのオフだったので日比谷の宝塚に観劇に行った。
演技の素晴らしさに感動し高揚する。
しかし自宅への帰路で、自分の演技力の無さにジレンマを感じずにはいられない。

やはり恋愛経験が無いからなのだろう・・・そう実感する。

たまには外でお酒でも。
変装しているから居酒屋ならアイドルとバレないだろう。
そんな自負もあり、駅からちょっと離れたこじんまりとした居酒屋に入った。

店の隅で注文をする。
周りはサラリーマンが多い。
注文でも正体はバレていない。
そこで普段からのストレスのせいなのか、一杯二杯とお酒が進んでいってしまった。