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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第12章 愛の代償
 王は改めて女官を見た。小柄で平凡な娘だが、頬にわずかに散ったソバカスに愛嬌がある。その顔がかすかに蒼褪めていた。



 これはただ事ではない。厭な予感がした。


「王妃に何かあったのか?」


「見知らぬ女官を王妃殿で見かけたと者がいると」



「何だと? それは一体、どういうことだ」
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