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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第3章 運命の瞬間
 磨き抜かれた廊下を幾重にも折れ曲がり、やがて室の前に至る。精巧な文様が彫り込まれた重厚な両開きの扉の前には国王付きの尚宮や宦官、女官たちがそれぞれ数人控えている。賢の姿を認めると、宦官長が声を張り上げた。



「世子邸下のおなりでございます」






 女官が両側から扉を開け、賢は国王の寝所に入った。ジュチは少し離れた後方に控え、扉はまた元どおりに閉まった。
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