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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第12章 愛の代償
 すると、右腕が持ち上がり、差しのべられるように賢に向かって伸ばされた。賢はすぐにその腕を取り、乾の手のひらと自分の手を重ね、指を絡めた。



「賢、賢」





 また乾が賢の名を呼ぶ。暗闇にひと筋の光を見た気がして、賢は乾の手を握りしめた自分の手に力をこめた。
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