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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第15章 第四話【雪の華舞う、その夜に】
 私はまた微笑んだ。私のすぐ前にいた内官長が腰を恭しく折る。雪つぶてが内官長に当たらなかったのは不幸中の幸いだ。雪つぶては私よりはるかに小柄な内官長の頭上を素通りして飛んだきたのだ。







 既に老齢の内官長に当たっていたならば、転倒、果ては大けがという大惨事になっていたかもしれない。
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