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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第15章 第四話【雪の華舞う、その夜に】
「申し遅れました。陽寧君さま、こちらが―」



 私を紹介しようとしていた内官長に、鋭い一言が飛ぶ。




「もう良い。名は先刻聞いた。世子邸下に仕える宦官であろう」
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