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第15章 第四話【雪の華舞う、その夜に】

夜になった。湯浴みを終えた王太子殿下が寝所に入り眠るのを見届けるまでが私の任務だ。むろん、お眠りになった後も、ご寝所の外に待機して不寝番を務める。が、殿下に直接、拘わるのはお寝みになるまでと決まっている。






　王太子殿下の着替えなどは主に女官たちが介添えする。女性化しているという王太子殿下の身体はたとえお付きの内官とはいえ、見られるはずがない。