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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第15章 第四話【雪の華舞う、その夜に】
 王太子殿下が寝台―自分の隣をトントンと叩いた。



「ここへ」





 大きな寝台だけに、余計に王太子殿下が小さく頼りなげに見える。それにしても、東宮のすぐ隣に座るなど畏れ多くて、できようはずもない。しかし、王太子殿下は無邪気にねだる。
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