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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第15章 第四話【雪の華舞う、その夜に】
 可愛らしい顔立ちの王子から出た言葉とは思えず、私は笑みを堪え切れなかった。


「確かに融通のきかないヤツだとは昔からよく言われましたが」


 王太子殿下がつられたように笑う。


「どんな話を聞かせてくれるの?」



 期待に輝く瞳が何故か眩しすぎて、私はまともに見られなかった。
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