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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第15章 第四話【雪の華舞う、その夜に】
 二人は手に手を取ってひそかに皇城から逃れるも、やがて皇帝の放った追っ手に捕らえられ、姫の前で無残にも高麗の王子は殺された。哀しい恋の話だ。



 話が終わった時、王太子殿下の黒い瞳には大粒の涙が宿っていた。





「可哀想だよ。何で皇帝は高麗の王子を殺したんだい? 三人が皆、幸せにはなれなかったの? 三人で仲良く暮らせなかったの」
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