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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第3章 運命の瞬間
「謀反―」



 不穏な言葉に、賢は息を呑む。ジュチは小声で続けた。





「実のところ、邸下の側近くお仕えしていた私も罪人扱いで、取り調べを受けるところだったのですが、王太子派の重臣の一人が根回しして、私がこちらでお世話役としてお仕えできるように取り計らって下さいました」
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