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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第3章 運命の瞬間
「陽寧君が反王太子派の片棒を担いだと知った時、私は恐らく、彼(か)の方の目論見は王位にあると感じたのです」



「では、僕はどうなる? 父上みまかられた後は、王太子である僕が王となるべきはずなのに」





 賢は机の上の手を握り合わせた。怒りと衝撃のあまり、握りしめた拳が白くなっている。
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