パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第20章 恋情～切なくて逢いたくて～

　その影響を多大に受けている一つがこの寺院だ。高麗のものというよりは、元風の建築様式で建てられた建物は、朱色や緑、蒼といった極彩色の中華風だ。その一方で、瓦を乗せた屋根の優美な勾配などは高麗独自のものであり、元文化と高麗文化が融合したという方がふさわしいかもしれない。






　国王が王太子を伴い、しばしば参詣しているというだけあり、山門をくぐれば、その先には格式のある立派な建物が偉容を誇っている。