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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第20章 恋情~切なくて逢いたくて~
 周緻の視線が足許に注がれている。その時、我が身が足袋のままで屋敷を出てきてしまったことに今更ながら気付いた。良人から逃れようとするのに必死で、靴を履くことも忘れ果てていた。







 うす紅くなったジュチに、周緻は安心させるような笑みを浮かべた。
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