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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第24章 後宮という名の檻
 王女は手を伸ばし、恐る恐るといった様子でフィメリアの髪に触れた。



「まるで、光の糸を束ねたような御髪ね。綺麗だわ。陽差しの加減では黄金色に輝いて見える。フィメリアさまの瞳は澄み渡った空のように蒼いのね」





 フィメリアは笑いながら否定した。
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