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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第24章 後宮という名の檻
「明容、それは」

 讃はいきなりの妹の発言に訳が判らないといった風だ。王女は兄に勢い込んで言った。


「フィメリアさまとお兄さまが結婚なさったら、私がお姉さまとお呼びしても良いでしょう」


「おい、明容。言葉を慎め」


 讃が綺麗な眉を露骨にひそめた。
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