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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第24章 後宮という名の檻
 扉が閉まると、女官の世羅も出てゆく。ほどなく世羅が茶の支度をして戻り、また部屋を出ていった。



 フィメリアは青磁のポットを取り上げ、揃いの湯飲みに注ぐと円卓に乗せた。讃が椅子に腰を下ろす。彼女もまた卓を挟んで向かいに座った。
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