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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第4章 逃亡
 よもや、その頃、既に祖母とも慕う尚宮がこの世の人ではないと知る由もなかった。




 最後に抱擁を交わした老いた尚宮は、涙ながらに賢を見送ってくれた。あの泣き顔を思い出していると、ジュチがまた心配そうに言った。






「先ほどから何も召し上がっていませんが、お腹は空きませんか?」
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