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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第4章 逃亡
 馬車内で交わした口づけのことを言っているのだと判り、賢は耳まで紅く染めた。いきなり唇を塞がれたときは愕いたけれど、すぐに何のために―役人の眼を欺くためにジュチが機転を利かせたのだと理解したのだ。






「確かに最初は愕いたけど、あのときはジュチの言うとおりだ。ああするしかなかったのかし僕も理解できるよ」
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