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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第5章 優しい日々
「賢華さま」



 ジュチが小卓を脇に押しやり、両手をひろげた。賢は頬を紅くし躊躇った後、素直にジュチの胸に抱かれた。ジュチはしばらく賢を抱きしめ、その髪に頬を押し当てていた。



「こんなに幸せで良いのでしょうか」




 呟いた後、ジュチが賢をそっと放した。
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