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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第5章 優しい日々

え、と、賢は棗型の黒い瞳を揺らした。
「王はどうやら元に使者を送ったようですね」
「どうせ元に即位の承認を要請したんだろう」
賢の指摘に、ジュチは難しい表情になった。
「それだけはありません。王からの皇帝への要請は二つありました。もう一つは高麗の王太子が女性であることが露見、そのために廃位し改めて先王の王女として礼を尽くして王妃に迎えたい。ついては代々の高麗の王に倣い伝統にのっとるため、王女を皇帝の養女として欲しいとしたためられていたとか」
「王はどうやら元に使者を送ったようですね」
「どうせ元に即位の承認を要請したんだろう」
賢の指摘に、ジュチは難しい表情になった。
「それだけはありません。王からの皇帝への要請は二つありました。もう一つは高麗の王太子が女性であることが露見、そのために廃位し改めて先王の王女として礼を尽くして王妃に迎えたい。ついては代々の高麗の王に倣い伝統にのっとるため、王女を皇帝の養女として欲しいとしたためられていたとか」

