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第5章 優しい日々

　翌朝は二人で近くの川原に出かけた。今日は薬草摘みも休みだという。この川原は子どもの頃、乾とよく遊んだあの場所と似ていて、賢のお気に入りとなっている。ジュチが出かけているときも、よく一人で訪れていた。





　今日はその川原にジュチと二人で来られたので、賢ははしゃいでいた。二人の間に漂う昨夜のぎごちなさは殆ど無くなっている。賢自身、何故、ジュチは何気なくした些細な行為に、あそこまで自分が過剰に反応したのか判らないでいた。