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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第6章 二人だけの祝言と涙の別離
 二人だけの祝言と涙の別離 
 




 狭い室内はどこか荘厳ともいえる空気が満ちている。灯りといえば燭台一つしかない。淡い光がやわらかな影を壁に映し出す。





 川から帰ってきた後、二人は数匹釣れた魚を料理して、ささやかな夕餉を早めに済ませた。それからジュチは残りの魚を籠に入れて、四半刻かけて隣家まで赴いた。
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