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さらに近くてもっと甘い
第5章 社長様、発熱中


「……あのっ……光瑠さん?」



「なんだ………」




ずっと要さんに夢中だった(?)光瑠さんが、ようやく私のことを見る。



そして、片手でフワリと布団を浮かせると、そのまま私をさらにベッドの奥に引き連れて、私の体の上に布団を掛けた。




「やっ……ちょっ…」



「………かわいい…」



「だっ……光瑠さんってばっ……」



「かわいすぎて………食べてしまいたい……」



「〜〜〜〜っ…」



私の気も知らないで、にっこりと笑った光瑠さんが私のマスクに手をかける。



「あっ……」



「なぜ……そのかわいい顔を隠す……」



「だっ、だってうつっちゃ───」



「かわいすぎるから……隠しているんだな…?」



「っ……な、何言ってっ……」



「…世の男が惑わされてしまわないように……」


「─────っ…」



「俺はもう……手遅れだが………とても……いい……心構えだ……」









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