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さらに近くてもっと甘い
第7章 奥様の誕生日


────────…



突然頭を抱えながら、あぁぁぁあ!!!と叫び出した光瑠さんに驚いて、私は目を見開いた。


ど、どうしちゃったんだろう……



「光瑠さん……?」



「………とこ…だ」


「え?」



俯いたままの光瑠さんが何かを言ったが聞こえなかったので聞き返すと、光瑠さんは勢いよく顔を上げた。



「わっ……なんですか突然…」



「男だ!!!」



へ?? 男??



「何が何でも男を産め!!!!」



「そ、そんなこと出来ませんよ…っ」




あまりに無茶なお願いに、困っていると光瑠さんは、また激しく頭を掻いた。



「頼むから男を産めっ……!」



変なの……



様子のおかしな光瑠さんを見ながら、私はただひたすら首を傾げていた。



もうすぐ妊娠6ヶ月、19歳の誕生日の出来事だった。



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