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さらに近くてもっと甘い
第8章 ドジっ子同盟とお引っ越し

まるで子犬のように上目遣いで見つめてくる幸太郎に加奈子は再び悶える。


かっ…かわいいっ……!!!



「原澤くん! ホント、困ったら何でも言ってね!!」



「は、はいっ……」



「よし! じゃあご飯食べよ!」



「はい…!」




立ち上がった幸太郎は、加奈子についていく。



「あわっ……」



「先輩っ……⁉︎」



突然何もないところで躓いた加奈子に幸太郎は目を丸くして手を掴む。



再びギュッと握られた手。


先ほどはよく見えなかった顔が至近距離に近付くことによってよく見える。



身体を立て直した加奈子は、ひやぁ……と変な言葉を発したあと息を吐いて、ハハと笑った。


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