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さらに近くてもっと甘い
第9章 プール大会?



「───随分静かだな」




突然聞こえてきた低い声。



見なくたって誰だか分かるけれど、パラソルから顔を出そうとしたら、光瑠さんの方がパラソルの中に入ってきた。




「お疲れ様です……」



「暑くないのか」




顔をしかめた彼に、大丈夫ですと答える間もなく、チュッと音を立てて触れるだけのキスが唇に落とされた。



それに少し照れながら、コクンと頷くと光瑠さんは優しく微笑んで今度は私の髪をゆっくりと撫でた。






「───見えなくたって、何をしているのか丸わかりですけど?」




「…っ!?」




聞こえてきた甘い声に私は目を見開く。



そして、パラソルから顔を出すと、要さんが片眉を上げてこちらを見ていた。





「かっ…要さん…」



「こんにちは、真希さん」




太陽の中、その微笑みは一層眩しい。








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