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第9章 プール大会？

仲が良いのはいいことだ。


でも、光瑠さんと要さんの場合、ちょっと仲が良すぎる。



「お二人とも…！」


あーだこーだと、どうでもいいことを言い合っている2人の会話を阻むと、光瑠さんと要さんは、私の方に向き直った。


2人とも、濡れたワイシャツの襟や髪やら、色々なところからポタポタと水滴を垂らしている。



「大人気ないですよ！！ 小学生が見ている前で何をしてるんですか！」



キツくいうと、2人はうっと声を詰まらせて黙った。


そして、2人を見つめている隼人の友達たちの方に、今さら気付いたとばかりの表情を向けている。


大企業の社長と副社長だっていうのに……


2人にはその自覚がないのだろうか。


いつもはキビキビ完璧に仕事をこなしているっていうのに、こうやって小さな子たちに見られている肝心な時に子どもに戻ってしまうのは何故なんだろう……