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さらに近くてもっと甘い
第10章 一番近くに


なんでここで梨子が出てくるんだ…?


思っても見なかった名前に、困惑していると愛花は浩平の胸に顔を埋めた。



「色々相談に乗ってもらってたら…梨子さんが…っ」


「うん……」



相談……?

それが気になったが、とりあえず相づちを打つ。



「このっ…水着着たら…きっと浩平くんも我慢出来ないはずって…っ」


「はあぁ!?」


「ご…ごめんっ…」



意味が分からない……

困惑しながら額を抑えていると、梨子のニマニマした顔が浮かんだ。

やられた……まんまと…だ。



「……どーせ…何着てても限界近かったけどな…」


「っ…で、でもっ…浩平くんっ…なんか我慢ばっかしてるっぽくて…最近全然触ってくれなかったし……」


「………確かに…その水着はやべぇ…」



直球な浩平の言葉に、愛花はぶわっ…と顔を紅らめて黙り込む。



「それ着て泳ぐの禁止」


「え…でも…っ」


「ダメ。エロすぎる」


「そっ……折角買ったしっ…今度プール行く時とか…」


「いや、ダメ。家ん中だけにして。プールでそれ着られたら俺普通に勃つ」



飾らないまんまの浩平の言葉に、あわあわと困っている愛花。


そんな彼女を見ながら、浩平はフッと笑って優しく唇を塞いでいた。


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