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放課後の狩猟者
第2章 # 小夏 [高2]
 このまま犯してやってもいいのだが、この娘が俺に服従する姿を見てみたい。

「おい、いつまで寝てんや!はよ起きんかいっ!」
 
 俺は少々乱暴に、髪の毛と胸ぐらを掴んで身体を揺すると、やっと目を覚ました。

「…ングッ?!」

「おはようさん、小夏。やっと目ぇ覚めたんか?」

 朦朧としながら、うっすらと開いた小夏の視界には、無精髭の小汚ないオッサンが映った。

 見知らぬ男が自分の名を呼び、知らない場所で、身体中縛られ、一体自分に何が起きているのか現状が全く把握できないのだろう。

 小夏は一瞬固まった。

「…ウゥ…ウゥ…」

 それでも、賢い小夏は直ぐに、ただならぬ事が我が身に起きていると覚り、声を震わせる。

 俺は、優しく微笑んだつもりだった。

 当然ながら、小夏には不気味な微笑にしか見えず、殺されるとでも思ったのか、自由の利かない身体を捩り、恐怖とパニック状態で暴れ始めた。


「ンッ!!!ンンッーー!ングッ!ンッーー!!!」


 俺は、暴れる小夏の肩を押さえつけ、グッと顔を近付けて目に力を籠め、地を這うような声で…


「そんな、暴れんなや。大人しくしとったら、殺さへん。悪いようにはせぇへんから。な?」

「…ウグッ…ウゥ…ウゥ…ッッ…」

 小夏の恐怖は増していく。

 必死で首をイヤイヤして、目から涙が次々に零れた落ち、耳の方へと流れていく。


 鳴くんはまだ早い。これからいっぱいヨガリ鳴きさせたるからな?…
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