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サイドストーリー8
第7章 数学のセンセイ
同じ『生徒』じゃないけれど
同じ『学校』なんだから、それでいいじゃないか。

2人で入ったお化け屋敷の数分間
まっ暗い教室の中で俺たちは手をつないだ。

その時間だけは6歳差の高2の男と数学のセンセイじゃなくて
ただのカップルだった。

「年の差がなければ、こんな風に全部の行事を楽しめたのかな~」

少しさみしそうに笑う弥生ちゃんに

「6歳上の弥生ちゃんが可愛くて好きだよ。
同級生のどの女子よりも可愛いよ」

お化け屋敷から出る少し前に、そっと頬にキスをする。

実行委員長なんかめんどくさくて絶対にやりたくない。
文化祭自体、めんどくさくて出欠をとったら帰りたいぐらいだ。

でもね。弥生ちゃん。
弥生ちゃんと周る文化祭は楽しいよ。
一緒に周るためなら委員長にも立候補するよ。

いい思い出になった。ありがとう。

大好きだよ。弥生ちゃん。


END*****

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