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サイドストーリー8
第10章 蛍の想ひ人②
「でも・・・」
「?」
「でも、本命の彼女が出来てから、ピタッとやめたわね」
「へ~!」
「遊んでいたのは、その彼女が振り向いてくれなかったから、だったらしいわ」
「え~・・・加賀部長そんな恋をしていたんですね!」

「男の色気があってね。どの女の子にも優しくて、イイ男だったわよ」
「へ~!」
「吉村さん、加賀部長の事好きだったんですか?」

「・・・・ちょっとね」
「おおおぉ~!」

「さ。仕事しましょ」

ちょっとね。

そんな話をした数日後の帰社時刻、得意先から帰ってきた加賀くんにエントランスで鉢合わせした。

「吉村ちゃんお疲れ。今帰りか」
「加賀くんもお疲れ様」

この前の話が頭に残っていたのか、昔の呼び方をした。
「その呼び方懐かしいな」
そう言いながら、変わらない笑顔で笑いかける。

「なんか、ここ数日、若い女の子に俺人気なんだけど。吉村ちゃん理由知ってる?」
ほんの少し困ったような顔でそう聞くけど。
そういえば私の話を聞いていた女の子たちが言いふらしていたっけ。

「さぁ?加賀くんはいつも人気者じゃない」

「ふぅん。まいいか。気を付けて帰れよ。お疲れさま」

変わらぬ魅力に変わらぬ罪なオトコ。

昔、ちょっとだけ好きだったオトコ―――


END****


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