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サイドストーリー8
第11章 乙女☆大作戦
「お昼休みに3人が常務のところに来て
たまには秘書課の女の子をねぎらったらいかがですか?ってわざわざ言いに来たのよ」
「・・・・」
「確かに秘書課は忙しくてなかなか懇親会とかできないから。思い切ってやろうという話になって」
「武田さんが調整をとってくれる事になったんだが、3人がたまには秘書課の仕事ぶりをねぎらうとともに
俺にも一緒に行けというから、それもそうだと思って来たわけだ」
「あの3人が『今行った方がいい』ってやけに勧めてきてね」
「山田がココにいたんだけど、いつの間にかいなくなったな。アイツ」

「先輩たちがすみません」

2階の廊下にすでに3人の姿はなくて
エントランスは通常の動きとざわめきが戻っていた。

「いや。いいものが見れた」
「常務、若いころを思い出します?」
「まぁ、俺はもう少しスマートだったけどね」

なんて笑いながら常務と武田さんは秘書課に帰って行った。

「こんなところで大声出して・・・恥ずかしい奴!」

美咲は顔を真っ赤にして、拗ねていた。

「しょうがないだろ。好きなんだから」

開き直ってそういえば、隣の村松さんが声を我慢して笑いだした。

「お二人とも素直なんだか素直じゃないんだか・・・
似た者同士ですねぇ」

「似た者同士・・・」

俺たちは似た者同士。

「似た者同士ね。俺が美咲を愛してるのと同じぐらいお前も俺の事、愛してる?」

「知らない!!」

美咲は耳まで真っ赤になっていた。


END*****


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