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【R-34】
第9章 筆責め
「こっちもきっと気に入るんじゃないか?」

そう言って這わせたのは真奈の足の指。


指と指との間を丁寧になぞっていく。


「ひっひいっ、ひぎっきっ……いっやっああっ、ダっメっ……あっあっ、ぁあっあっあっ、イヤッご主人様っあっあっうっく、んああっっいっ良いっ変にっなるからっ変にっ変になっちゃうっあっああっごっご主人様っ」

にやにやしながら圭吾が丁寧に丁寧に一つ一つの指をなぞる。



丁寧に。

丁寧に。


彼がなぜ自分の下に敷くバスタオルを三枚も用意したのかと最初は不思議でいたが、今なら分かる。

彼は挿入してくれるのではない。


そうではなく、ただひたすらこの筆先で責めようとしているだけなのだ。




この、いつ終わるかも分からない責めに、真奈は気が狂ってしまいそうだった。






その永遠の責めは、まだ始まったばかり。
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