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キミの体温 ボクの吐息
第4章 の
タクシーで白石の家の前まで送り届け
彼女が家に入るのを見届けて安心する。

泣かないで。
1人で泣かないでほしい。

俺がそばにいたいよ。
今この瞬間も抱きしめてやりたい。

そっと包むように抱きしめて
もう忘れろと、耳元で囁いてやりたい。

女を大事に出来ない奴は女と付き合う資格はない。

俺が大事にしてやるから。

そんな風に女の子に対して思ったのはいつ振りだろう。

仕事が忙しくて
仕事が楽しくて、
土日関係なく働いて平日はいつも終電。

そんなピンッと張りつめた毎日の中で
心に女が入る余裕がなかった。

それなのに、いつの間にかそっとはいりこんだ白石に心を奪われて
気がつけば空いた時間は白石の事だけを考えている。

仕事の合間に緊張や集中が切れた時
思い出すのは、彼女の事だけだ。

そんな自分にビックリして嬉しくなった。

彼女を好きだと自覚してしまえば
それはとっても簡単な事で

白石が男と別れたのなら遠慮することはない。

「日曜日、晴れろよ!」

俺はただそれだけを願っていた。
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