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愛しい記憶
第12章 新生活(回顧)
人生の大半は、苦しかった記憶かもしれない。
でも、それが姉ちゃんとこうして過ごした日々と引き換えだとしたら、全然それで良い。
「俺……」
「………うん」
充分に固くなった俺の肉棒を掴みながら、姉ちゃんは腰を沈めようとしている。
「姉ちゃんの……弟で良かった…───」
「っ……──あぁっ……」
「はぁっ……」
快感が襲って、吐息を漏らす。
なぜ弟に生まれたのかと、何度もこの身を呪った。
その立場も、俺たちを認めてくれない社会にも…全てに憤りを感じて、何もかもを恨んだ日々だった。
けれど……