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愛しい記憶
第16章 愛しい彼女
「私は…眞美……」
眞美…
「あなたは……」
心を揺さぶる彼女を引き寄せて、その頬に触れる。
「……友也…………」
黒々とした瞳の中に、自分の姿が写り込んでいた。
「友也………素敵な名前ね」
眞美だけがいる世界。
彼女がかつて望んだ出会い方で
再び俺たちは出会う─────
「愛してるよ…」
きつく抱き締めると、彼女が優しく呟いた。
「…俺も…愛してる……」
止めどない想い。
迷うことなく言葉を返して、
その唇をゆっくりと塞いだ。