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この前、人を拾いました
第25章 ③―5 祝賀パーティー



「またそんなことを!」




白石社長がそういうと、また西園寺代表はハッハッハッハッと笑い出す。

それに合わせて私も無理矢理笑う。


「そちらのお嬢さんは?」



「あ、えとっ……」



突然の振りに戸惑って思わずむせる。そんな私を、白石社長は怪訝な顔で見ていた。




「草野みきといいます、今日は私の付き添いを。素晴らしい祝賀ですので社会勉強させようと思いまして。」



そしてチラと私をみた。



えっ、あ、なんかしゃべれってこと?




「く、草野みきです。この度はおめでとうございます。」



しどろもどろでやっと声を発すると、西園寺代表はまた笑って私に向き直った。


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