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ヒメの秘めゴト
第2章 初体験
私の初体験は15才でした。

当時の私は、高校受験のためほぼ毎日電車に乗っていました。性的な事は全くわからず、ジャニーズの○○君の缶バッジを鞄に着けて、乗り降りが楽だからと、一番後ろの車両に乗り通塾していました。
身長が130センチ位だったので、下手に男性の背中にぶつかると、息ができないくらい押し潰されそうになるし、女性だと、髪が顔にかかって気持ち悪い。そのため、自分なりの攻略法として、壁よりに立つようにしていました。
中には優しい人もいて、押し潰されないように守ってくれたりしたこともありました。
あれは忘れもしない、夏期講習の日です。
相変わらず、満員電車に揺られ、いつものポジションで耐えていました。そこに乗り込んできたお兄さん、20代後半から30代くらいでしょうか。結構優しそうでスーツが似合ってかっこ良かったことを覚えてます。
案の定潰されないように、壁ドン状態で守ってくれました。ただ、私の足の間に彼の腿が入り、揺れる度にグーッと押し付けられて、何でかわからないけど、頭がボーッとしてきました。きっと、満員電車で酸欠なんだろうと思ってました。
あのお兄さんのそばに乗れば、満員電車が少し楽になると学習したので、自分からもお兄さんのそばに乗るよう意識していました。
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