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飴色トライアングル【完結】
第13章 ドキドキが止まらない!

コツコツコツ──!?

ぇ、え?…
ドクン、ドクン
……ウソ、なに?─なんで?
そんなはずないけど

「ヒデ…」
フェリーから降りてきたのは間違いなく英昭で…
真っ直ぐにこちらに歩いてくる。

うそ、目の前に英昭が…
「美緒・・・元気だったか?」

「……」
これは偶然?
どうしてヒデがここにいるの?
訳がわからず私はオロオロするばかり

ハッ!──千秋はどこかにいるんだよね?
どこ?周りを見回し千秋を探した。

キョロキョロする私を見た英昭は
「千秋ちゃんは来ないよ」
「……ぇ」
来ないって、なんで。
昨日は何も言ってなかったよ。

ヒデは千秋と話をしたの?─
ここに来るはずだった事を知ってるって事だよね…
じゃなきゃ、ヒデから千秋の名前が出るわけない

「千秋ちゃんが…美緒はこの島にいるって…」

千秋が喋ったの?

絶対言わないでって言ったのに

「千秋ちゃんは悪くないから」

「美緒にどうしても会って伝えたい事があるって、千秋ちゃんに頼んだんだよ」
ぇ──
突然の事に何て言ったらいいのか分からない…

──
(千秋ちゃん頼むよ美緒の居場所知ってるんだろ)

(どしても美緒に直接会って話したいんだよ)
(……そんな)

(頼むから)

──//
「ごめんな驚かせて、びっくりしただろ?」

あたり前でしょ。
千秋を迎えに来たんだよ私は─なのに
こんな事ってある?

「美緒、話があるんだ」

─なによ!
わざわざこんな遠くまで来て─何の話なの?


「行こう」
ぇ、行くってどこへ?

「美緒の家、どっち?」
私の家?─

「詳しいことは後で話すから、取りあえず行こ」

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