この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
飴色トライアングル【完結】
第13章 ドキドキが止まらない!

英昭の視線が私に向けられる。
口を開こうとしてるのが分かって、それを遮るように1人で喋って動き回った。

今、お財布にいくらあったかな?
出産の御祝いっていくらが相場なんだろ
えっと…

英昭に背中を向けバッグにあるお財布を確認する…

「美緒、俺さ─」あ、ちょっと待って。

やだ、2万円しか入ってない。

妹の子供だしこれじゃいくらなんでも
少ないよね!
ヒデに待っててもらってお金を下ろしに行って来ようか…うんそうしよう。

1回家を出れば気持ちも落ち着くだろうし

「美緒?─何してんの?」え!
英昭がわざわざ私の手元を覗き込んできた。

私は剥き出しのお金を握ったまま

「えっと…待ってて、お金下ろして来るから」


「なんで…」
「なんでって、出産とか…結婚の御祝い」

「いらないよそんなの」

いらないって事はないでしょ?
ヒデにあげるんじゃないから
これは甥っ子に─あ、姪っ子だっけ?

「美緒、そんなのいいから俺の話…聞いて」

いいよ分かってるってば

すぐ戻るから…
顔を逸らしこの場から離れようとしたのに─
英昭は私の腕を掴んで引き寄せてくる。

「ちょっと、なに?離して」


「美緒…俺…由美と別れたから」え?…

今、なんて言ったの?

「由美とは別れたんだ」

一瞬、時が止まったような気がした!
音かすべて遮断され、ヒデの言葉だけが頭の中を何度もリピートする。


やだ、やめてよ悪い冗談

「─//」
顔を上げると英昭が真剣な顔つきで私を見つめてる。

……冗談でしょ?え?
ホントなの?

待ってよ。何言ってるの!

別れたってどういう事…

/313ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ