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飴色トライアングル【完結】
第14章 青春プレイバック
──//
「美緒…ほら、まだ残ってるぞ」
あ~んもうムリぃ。
私のお皿にばっかり乗せないで。

「ヒデが食べて?」
「俺は、酒呑んでるから」
それなら私だって飲んでるじゃない。

こうなったら…
「ヒデ─あ~んして!ね?」ニコッ

お箸でお肉を摘まんでヒデの口元へ持っていった。
ニッコリ笑い掛けると…
「…しょうがね~な」パクッ

クスッ─昔に戻ったみたいで嬉しくなった。
2人ともいい大人なのに…
こうやってあの頃と同じような事してるんだから

今までの空白を埋めるようにこの日は夜遅くまで2人で語り合った。



──//
ヒデが手伝ってくれたおかげで片付けも早く終わった。

「ヒデありがとう!お風呂入ってきて」

あとはゆっくりしてもらお。
ヒデをシャワーに案内して私は寝室に向かった。


う~ん!さてどうしよう…

寝室の布団を前に暫く考えていた。

今日は千秋が来る予定だったから当然布団は私の隣に敷くつもりで部屋に置いたんだけど…

ヒデの布団はどこに敷いたらいいんだろう。

私の隣?…
でも、それじゃ私が、その─
なにかを期待してるように思うかも。

せっかくヒデが来てくれたから、隣でお喋りしながら眠れたら嬉しいけど…
それってやっぱり不自然かな?

どうしよう!
私ってこういう事に慣れてないから─
早くしないとヒデがシャワーから出てきちゃう

えっと─
あ~どうしよう!

ヒデに〝どこで寝る〟って聞いてみようか?

でも、そんな事聞かれなら返事に困るよね。

考えて考えて…

いっかここで…
散々考えたけど
いいよね?

別に期待してるわけじゃないよ。

そうだ…

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