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飴色トライアングル【完結】
第15章 嬉しさと不安と…

おじさん達、遠慮がなくて誰にでも話し掛けるから引いちゃうかも
ヒデの反応が気になってチラッと顔を眺めた…

「楽しそうですね~是非」え?
ちょっと…いいの?
まさかの返事に驚いた。

でも大丈夫?
無理に付き合わなくていいんだよ疲れたでしょ、帰ろうよ

「屋台も出るんなら夕食はここで済まそう、楽しそうだし…」
そ、う?
ヒデがいいなら…私はいいんだけど

「じゃ、もうすぐ始まるからそこに座ってな」
おじさんに促されて私達は邪魔にならないように空いてる椅子に腰掛けた。

「ねぇヒデ、ホントにいいの?おじさん達ニヤニヤしてたし、きっとみんなから私達の事についていろいろ聞かれると思うよ…」
気を使って断れなかったんじゃない?

「聞かれたって、困る事もないだろ?」

ま~そうだけど
おじさん達って言葉使いは荒いし下ネタがとにかく多いからビックリするんじゃないかな…ヒデが気を悪くしなきゃいいけど

「聞かれたら正直に言えばいいよ」
う、うん。

「それに…俺が帰った後、美緒に何かあったら困るから、よ~くお願いしとかなきゃな」
「……ヒデ」
そんなことまで考えてたの?
ありがとう。嬉しい!

けど…そんな言葉を聞くと
やっぱり寂しいと思っちゃう。
「……」

「美緒、俺…毎日電話するからな」
…うん
ヒデが帰った後の事を考えると憂鬱になるけど…

今は考えないようにしよう。
そして、今を楽しまなきゃって…そう思った。


「みんな楽しそうだね」
おじさん達なんて…頭に手拭い巻いちゃって
ビール片手に網焼きの準備
あ、サザエだ。

「おっ旨そう」─うんうん。
ゴク、急にお腹が空いてきた!

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