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飴色トライアングル【完結】
第15章 嬉しさと不安と…
.:*:・.:*:・'°☆°
「よし、やるぞ花火」うん
シュ、シュルシュルシュル…バチパチパチ─

「美緒─足元気を付けろよ」
うん!
ヒデと2人だけの花火大会。
こんなの何年ぶりだろ!

おじさんに感謝だな。
でも、いいのかなこんなに貰っちゃって!
持たせてくれた袋の中には家庭用の花火と…打ち上げ花火まで入ってる。

シュゥゥゥゥーシュルシュルシュル
「ほら美緒」え、待って早いよ!

ヒデが火がついた花火を次々に渡してくる。

私はそれを両手に持ってグルグル回したりして…

「コラッ!こっち向けるな危ないだろ」
フフッ、ごめん。
でもみんなやらない?ぐるぐるって…

「ヒデもやってよ」

「よし俺はこれだ」
ヒデは打ち上げ花火を地面に置いて火をつける。
シュッ───シュゥゥゥゥーシュュュュ……
うわっ!凄い

私の身長と同じくらいの高さまである。
家庭用なのに凄いな!
吹き上がる花火の迫力に感動する。

「綺麗~」

カラフルに変化する炎のシャワー
それを見つめていると楽しいし嬉しいはずなのに
なぜかちょっぴり切なくなった。

だって……今はこんなに楽しいけど、明日の今頃はもうヒデはいないんでしょ?
楽しければ楽しいほど、ヒデが帰った後は寂しくなっちゃうかもしれないな。

「美緒、どした?もうしなくていいの?」
「あ、ううん、するよ!」
全部やらなきゃ…
残ったって困るもん明日からは1人だし。

「よし、あと少しだから全部やるぞ」うん。

シュッ───シュゥゥゥゥーシュュュュ……
水の入ったバケツは、あっという間に花火の山

たくさんやったね。

「これで最後だぞ」
あ、うん。

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