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八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第3章 驚く共同同居契約

「それにしても広いマンション。リビングダイニング、バスルーム付きの部屋、どこか外国のセカンドハウスみたいだね」
「それは僕も驚いてる。簡単にシェアなんて話になったけど、これだったら自信満々で言えるなーって」

今言った通り、リビングダイニングの他に部屋は4つあって、いずれもバスルーム完備。蓮さんはもう少し片付けてからなんて言ってるけど、各部屋に物なんてほとんど無い。

「蓮さん、こんな豪華なマンションによく住めますね?」
「いや、俺じゃないんだよ。このマンション自体が親の持ち物で、俺は独り暮しと称してここを占拠しているだけ。だから家賃もなにも掛からないという理由」
「だとすれば、私たちが住むと不都合になりません?」
「分からない、それが正解かな? 俺の親は既に海外移住をしてしまっていて、兄が数件あるマンションの管理運営をしている。その兄も沖縄暮らしで、こっちに来ることはほとんど無いからね」
「便利に使ってる蓮」
「ま、そういうことになるね陸」
「そんな理由でしたらまぁ……」

もしかして蓮さんの家はお金持ち!?
理由と何故このマンションかは分かったけれど、逆に蓮さんと家族に疑問がいかない? 私たちが住んでも大丈夫だけは分かったけど。

「残り3部屋は好きに割り振りして構わない、二人はどの部屋を選ぶんだい?」
「千弥は?」
「私は……蓮さんと反対側の窓が大きい部屋が良いかな?」
「じゃあ僕は玄関側の部屋が良い。ある程度離れたほうが良いよね」
「残る1部屋は……後で考えよう、千弥、陸」

私も陸さんも、蓮さんの軽く言った話に頷いた。……でもそれが、その部屋が、日常から狂気に変わっていくとは全く思わずに……。

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