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八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第6章 千弥と陸

『カリッ、ポリッ』、朝どうしてもやってしまう私のクセ。

「……苦い……」

なぜか薬を噛み砕く変なクセ、どうしてこうなったか私にだって分からないの。ただ薬を口に入れると噛みたくて仕方がない、思いっきり苦い思いをしてから、部屋の洗面所の下に隠しているミネラルウォーターで薬を流し込む。

「うん、目が覚めた。でも日曜日だし、なにしようかな?」

同じく洗面所にある持ち込みの洗濯機を回しながら、休日の過ごし方なんて考える私。桜は完全に散ってしまったので、ロードワークは面白味が無い。だからと言って、家でゴロゴロは私の性に合わないよ。
休日くらい一人を満喫したい、そんな意味も込められてはいるけれど。

「夏服目的で買い物に行こうかな? あぁ、今日明日は蓮さんが居ないから自炊だったんだ!」

私や陸さんは会社員だから週末は休みだけど、半ばフリーの蓮さんには週末という言葉が無い。今日から出発し、泊まり掛けで明日の夜に帰って来る仕事が舞い込んでいて、時間的にもう蓮さんはマンションから出たと思う。

「個人仕事って、こんな時は不便」

でもどこかに、蓮さんが外泊の仕事でホッとしている私が居る。あれから蓮さんの誘いは無いよ、それに薬で完全に安定している私の心。具合が悪かったのはあの日1日だけで、その後は普通に過ごせているから。
それでも、蓮さんにまた誘われたらと思う私。今度こそ私は自分の嫌な部分を全てさらけ出してしまいそうで、極力二人きりにならないように気を付けてはいたの。

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