この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第6章 千弥と陸

店の気づかいなのか、テーブルの横に置いてある雑誌を取り、見ながらパンケーキを待とうと思う。
たまになんだから、カロリーを気にするのは止めようよ? 楽しみに待ちながらも、雑誌に目を通す。ジャンル的には興味がないホスト系の特集、人気高い人はテレビにも出ているし、水商売という雰囲気も薄くはなって来ている。ただ私的には好きでないだけの話。
そんな雑誌をチラ見していた時、あるページで私の手は止まってしまった。

(……う、うそ……)

それは何気ない広告。ホストでも一部ではディナーショーとかもやるらしく、そのショーの広告だったんだけど、内容より人に私の顔は凍り付く。

(まさか、まさか! 都会に出て来ていたなんて!!)

その顔は私の恐れの対象。
本物は恐怖で足がすくむくらい怖い。
私が、私がこうなった原因を作った奴、それが田舎から出ていたなんて私は知らなかった。
髪型や顔は少し変わっているけれど、私が間違えるはずがない。
私を拘束し好きにした男、私をこんな身体に堕とした男、私を滅茶苦茶にした男。それがこの雑誌に乗っているホスト。

(だ、ただだ大丈夫、これはただの雑誌。それに私には近づけない、近づけば警察に捕まるから)

動揺する私の心、込み上げるあの頃の思い出。必死に冷静になろうと頑張っているよ、だけど顔を見ただけで私はこうなってしまう。
ホストになっているなんて知らなかった、都会に出て来ているなんて誰も教えてくれなかった。
震える手でこのページの写メを取り、私は封印するかのごとく雑誌を閉じてしまう。

/242ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ