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一秒に見えた世界
第2章 今日からお兄さん好みになります?
ここでも当然私はそのお店のお姉さんに

『こっちに来て、脱いで。』

と一方的に言われ試着室の中で本日2度目の下着姿にされた。お姉さんはメジャーで私の身体のあちこちを測りながら

『間違った下着はブスになるだけよ。』

と言いとっても綺麗な淡いピンク色の新しい下着を持って来た。しかもそのお姉さんは慣れた手つきで私のブラジャーを外しながら新しいブラジャーを付けると

『正しいブラジャーの着け方を覚えてね。』

と言って私の貧弱な胸を掴んでブラジャーの中に収め出す。

『ひゃはん。』

本日2度目の私の変な声…。今回はお兄さんがこのお店の中に居なくて良かったとか、お兄さんに変な声を聞かせるのはさすがにそれは恥ずかしいとか考えてしまった。

綺麗に下着を着け直された私は確かに身体のラインが変わっていた。Tシャツの胸はいつもよりも大きく膨らみちゃんと突き出たようになりスリムジーンズは全く下着の違和感を感じさせずにスルリと履く事が出来た。

下着だけでこんなに身体が変わるんだと私が感心しているとお店のお姉さんが

『社長を待たせたらダメよ。』

とエステのお姉さん達と同じ事を私に言って来る。

あのお兄さんって何者よ?

と考える暇はやっぱり私には全く与えられずに今度はお兄さんが待つレクサスへとお姉さんの手によって私はまた押し込まれた。

そろそろ私のペースに戻さなきゃ…

そう決心した私はお兄さんに

『お兄…、社長さん。これっていつまで続くの?』

と気合いを入れて聞いてみた。お兄さんはぶっきらぼうに

『後2軒は回らんと、お前とは飯すら食えん。』

とだけ言って黙り込んでしまった。

私とご飯を食べるだけの為にエステと下着屋とかに連れて行く?しかも、わざわざ高級店ばかりに連れて行くってお兄さんはどんな感覚なの!?

とやっぱり私にそれを言う猶予は与えられずに、お次ぎは私でも知っている有名ブランドのお店にと私は連れて行かれているのだった。

ここでもお兄さんは勝手に全身のオーダーをお店側に出してしまい私はお店のお姉さんに好き放題にされていく。

私の身体にピッタリと張り付くような紺色のスーツに同じ色のピンヒール、200万はするという高級腕時計に私の開いた胸元にはこのお店の中で一番有名なネックレス。
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