この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
この香りで……。
第9章 呼んでる。

 十分ほどして、奈々葉は部長室の扉を叩いた。手にコーヒーの入ったポットと一組のコーヒーカップを持って……。

「あの……」

 奈々葉は里井のデスクにソーサーとカップを置き、ポットのコーヒーを注ぐ。

 コーヒーの香りが部屋の中に広がった。

「ホント、ホントにインスタントですよ? 熱いので気を付けてくださいね……」

 ズ、ズ、ズ……。

 里井がデスクの角に腰を掛け、黙ってコーヒーを啜る。

「ああ、これ、これ……」

 里井がコーヒーカップを覗き込む。

「宮崎のコーヒーさあ、俺、元気出るんだよ。ほら……お前もひ一口……」

 里井がまたコーヒーを啜って、奈々葉にカップを手渡す。

 ――これって間接キス?

 ズズズ……。

 奈々葉もコーヒーを啜る。

 ――きゃあ!

「お前もちっとは元気になっただろ?」

「えっ……?」

「よかったじゃん。宮崎、お前この部屋に入ったとき、目は腫れてっし、顔色わりーしさ……」

 里井の顔が滲んで見えた。里井の大きな手のひらが奈々葉の頭を包んで、撫でる。

「部長……?」

「これじゃあ、セクハラだよな……。髪もバサバサにしちまったし……」

 奈々葉が顔を左右に振る。また、涙でコーヒーカップが滲んだ。

「部長、私……部長が……部長を……」

 奈々葉は里井の腕を引き、彼を抱き締めた。

 ――私が部長を元気にしてあげたい。
/112ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ