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秘密のピアノレッスン
第11章 大事なもの
「先生っ……好き」

激しいピストンを受けながら、汗ばむ肌を擦り合わせる。
先生の肩越しに見える、高い天井から吊り下がるライトを見ながら、大事な人の体を抱きしめる。
先生が腰を押し込むたびにベッドが軋み、結合部から溢れ出る愛液は、シーツを色濃く濡らす。

先生、好き。
もっと……もっと突いて。
先生に、今までで一番気持ちよくなってほしい。
ふたりで感じて、溶けて先生とひとつになりたい。

すると、ぎゅううっと中が搾られるように蠢いた。

「…………っあぁ」

先生も感じているのがわかる。
私の唇を塞ぎ、息ができないほどのキスをしてから、「好きだよ」と小さく囁いた。

好き?
え……本当に?

信じられなくて瞳を大きく開けたら、また唇が塞がれた。
優しくも官能的な愛のあるキスに、喉が熱くなる。

そして……

「もうだめだ……っ、更紗ちゃん……いくっ……」

先生の肉棒が限界を迎えて素早く引き抜かれ、私の胸へと白濁が飛び散った。

先生の……精液。


部屋は静けさを取り戻し、はぁー、はぁーと、二人の荒い息だけが交わる。

「先に出ちゃった……一緒にイケそうだったのに。痛くなかった?激しくしてごめん」

少しじんじんするが、今まで丁寧に指で解してもらったお陰で大丈夫そうだ。
先生はティッシュで優しく私の胸を拭いてくれる。甘い余韻に浸りながらじっと見つめていたら、先生も見つめ返してくれた。
そして、髪に触れながら私に尋ねる。

「一つ疑問なんだけど」
「はい……?」
「……僕はもうつきあってるつもりでいたんだけど……更紗ちゃんは違ったの?」

苦笑する先生の胸に、抱きついた。
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